ピ　 サ

ベネチアからピサへ向かう途中、世界３大テナーの一人と称されたルチアーノ・パヴァロッティの生まれ故郷モデナの近くを通る。２００６年のトリノ冬季オリンピック閉会式で歌ったプッチーニ「トゥランドット・誰も寝てはならぬ」の美声が忘れられない。神から授かった声の持ち主と言われたが、これが最後の舞台となり、間もなく亡くなってしまった。 　ピサへ着くと、ドゥオモ広場へは全員シャトルバスに乗り換えて向かう。

旧市街のはずれにあるドゥオモ広場へのゲートをくぐると、イタリアのロマネスク及びゴシック建築を代表する4つの建物、大聖堂（ドゥオモ）、鐘楼（斜塔）、洗礼堂、納骨堂が整然と立ち並び、その均衡美から、この広場は｢奇跡の広場｣といわれる。 　これらの建物は、ピサが権勢を誇った11世紀に、制圧したギリシャやローマの遺跡から戦利品として持ち帰った大理石を使って300年かけて造られた。

洗礼塔 　ドゥオモ広場に入ると、すぐ左手前に見えるのが１２世紀着工の洗礼塔。 ドゥオモ １１世紀着工の大聖堂（ドゥオモ）はロマネスク･ピサ様式の壮大にして繊細なイタリアを代表する建築物。 鐘楼（ピサの斜塔） 　列柱を配した回廊が美しい白亜の大理石の塔は、１１７３年にドゥオモの鐘楼として着工し、３層まで建てられたとき、大理石の重みに耐えかねて地盤沈下がおき、傾き始めたが工事は続けられ、１３５０年に完成した。 　塔は南北で約７０ｃｍの差があり、ガリレオが「落下の法則」の実験をしたことでも知られている。 　１５ユーロで塔を登ることができるが約３００段、シャトルバスの最終便に間に合いそうにないため断念。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斜塔を支える定番のポーズ 夕焼けに浮かぶ洗礼塔のシルエット 　夕食に食べたフィットチーネ。平たくて、芯があるきしめんのような感じ。 トップページ ミラノ ベローナ ヴェネツィア ピサ フィレンツェ アッシジ ローマ ナポリ ポンペイ