韓国・済州島へ行く　　　　　　　 　 【西部】 シュリの丘 翰林公園（ハンリムコンウォン） 　 翰林公園は天に長く伸びた椰子の木、鬱蒼とした杉の木の森で覆われて、あたかも熱帯地方に来たような錯覚を与える美しい公園である。 　９万坪の広い公園には、珍しい亜熱帯植物と済州自生植物２０００種がある亜熱帯植物園、５００余点の盆栽と、１００余点の自然石を鑑賞できる済州石盆栽園、済州島伝統家屋を原型そのままで復元した財岩民俗村、珍しい水石５００余点が展示されている財岩水石館等がある。 　　　　　　　　　 　翰林公園で有名なのが、全長１万７千メートルを誇る、挟才窟（ヒョンジェグル）と双龍窟（サンヨングル）の二つの鍾乳洞である。 　天然記念物に指定されたこの二つの洞窟は、２５０万年前、漢拏山一帯の火山が爆発して形成されたもの。黒い溶岩洞窟が、黄金の光の石灰洞窟に変わっていく神秘的な姿で有名だ。鐘乳石と、石筍が育っており、ユーゴスラビアの海中鐘乳石と共に、世界三大不思議洞窟と言われている。 特に双龍窟は、その形が恰も龍２匹が出て来たかのような形をしているので、双龍窟と呼ばれており、勇壮な姿をした洞窟。 天帝淵瀑布（チョンジョンポッポ） 　済州島にはいくつかの滝があるが天亭淵瀑布は済州島最大の三段滝。天亭は「天国」を意味し、この滝で夜に７人の天女が舞い降りて水浴びをするという伝説から名付けられた。この天亭渓谷の上にかかるアーチ型の仙臨橋には７人の天女の姿が描かれ、橋の一番高い場所から川までは約６０ｍもある。 　この橋の脇にある「五福泉」には、龍（名誉）、亀（長寿）、豚（金銭）、鯉（子宝）、おしどり（愛情）の彫刻があり、その口に賽銭が入れば願いが適うということから多くの人がこの場所で賽銭を投げていく。 落差２２ｍの滝の水しぶきが暖帯林の緑に美しく映える。 三段の滝 天女の姿が描かれた仙臨橋 天帝淵 大侑（テユ）狩猟場 　１００万坪の大草原にある大侑狩猟場は、1年中狩猟を楽しむことができる常設狩猟場である。またライフルやクレー射撃も楽しめることから、観光客に人気がある。 食堂でキジのシャブシャブを食べた。薄切りの胸肉を肉のスープでさっとゆでて食べるもので、あっさりとしていて、美味しかった。 シュリの丘 　韓国映画「シュリ」のラストに、二人の主人公が海の見える丘のベンチに座って話しているシーンがある。このシーンの撮影が行われた場所が、国際会議でよく使われる新羅ホテルの敷地内にある。今では「シュリの丘」と呼ばれるほど有名になった。 中文海水浴場を見下ろすシュリの丘には映画に出てきたベンチと松が何本かあるだけだが、果てしなく広がる海と空が一望できる、見晴らしのよいところである。 トケビ（お化け）道路 　自動車の運転手によって偶然見つけられたという極めて不思議な道路。 　一見上り坂に見えるのに、実際は下っており、エンジンを切った車が勝手に道路を上っていく妙な現象が見られる。 　車から降りた観光客が、道に置いたペットボトルが登り坂を転げあがっていく様子に驚いている。 　トケビ道路のすぐそばには、　「性」をモチーフにしたテーマパーク「 ラブランド」があり、屋内外に好事家が好きそうなものが多数展示されている。 済州島【東部】へ行く 「済州島へ行く」トップに戻る