霧　の　街　ロ　ン　ド　ン 　 ウエストミンスター宮殿、ビックベン テムズ河畔に聳え立つウエストミンスター宮殿。かつて王宮だった建物は火災で焼失し、19世紀に現在の壮麗な建物に再建された。３２，０００�uの敷地内には、全長約265ｍ、1100を超える部屋、100の階段、１１の中庭があり、議会政治のシンボルにふさわしい壮大なスケールの国会議事堂となった。その両端にはゴシック風のヴィクトリア・タワーがそびえている。ビッグ・ベンの名前で知られている時計台が国会議事堂に隣接し、高さ９６mで、１３トンの鐘があり、１５分おきに時を知らせている。　 ウエストミンスター寺院 　国王の戴冠式やロイヤルウェディングの舞台ともなるウエストミンスター寺院は、11世紀に修道院として建立され、幾度も改築を重ねて世界でも有数のゴシック建築の大伽藍に。 　 　 テムズ河畔で回っている大観覧車（ロンドンアイ）は、高さ１３５ｍ、３２箱×２５人の８００人が一度に乗れる世界最大の観覧車。 １回転するのに約３０分かかる。 世界遺産ロンドン塔 　テムズ川のほとりに建つロンドン塔は、11世紀にイングランドを征服したウィリアム1世が築いた要塞が起源。堅固な城壁に囲まれ、5階建て高さ約27.4mのホワイト・タワーを中心に、館、礼拝堂などが建ち並び、17世紀まで王宮として使われていたが、やがて王位継承争いに敗れた王侯貴族や反逆者を幽閉する監獄、処刑場となった。夏目漱石曰く、「倫敦塔は英国の歴史を煎じ詰めたものである」 　 テムズ川に架かる全長２６０ｍのタワーブリッジは、開閉式で1日に数回稼動する。 　英国国教会の主教座を担うセントポール大聖堂はチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式が行われたことでも有名。 　１８世紀に完成したルネッサンス様式の英国最大の寺院。大きすぎて一枚の写真には入りきらない。 　 　古今東西あらゆるコレクションを取り揃えた質量ともに世界最大の大英博物館。 　古代エジプトのロゼッタ・ストーンやミイラ、アテネのパルテノン神殿の彫刻など貴重な史料が多数。 入場無料、写真撮影ＯＫというのがすごい。　 　　「大英博物館展示品」へ バッキンガム宮殿は、１８世紀に建てられた英国王室のロンドンでの居城。 　宮殿正面にユニオンジャックが掲げられているときは女王が不在を表している。 　 フリーであちこち行くには、地下鉄、市バスに一日中何回でも乗り降りできるOne DayTicket（£7.20）が便利でお得。ピークを外すと£5.60で買える。一回券が£4.0だから往復するだけで元が取れる。 地下鉄(Tube）には初めて乗ったが構内の標識がよくわかり、車両内の電光掲示板やアナウンスもしっかりしており、安心して乗ることができた。 　三越百貨店のライオンのモデル像が並ぶ広大なトラファルガ広場。この広場に面してイギリスを代表する美術館ロンドン・ナショナル・ギャラリーがある。 ロンドン・ナショナル・ギャラリー 　ここも入場無料のため、多くの児童が課外授業で勉強に来たり、画学生がスケッチに来ている。 　13世紀から20世紀のかけての絵画が展示されており、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロ、レンブランド、フェルメール、マネ、モネ、ゴッホ、セザンヌ、ドガ、ピカソなどの絵が揃っている。案内書（£1.0）を買わないと、どこに何があるかわからない。 「ギャラリー展示品」へ 　 ピカデリー・サーカスは、ロンドンの中心部にあって観光やショッピングの拠点となっている。 　中央の彫刻エロス像がここのシンボル。 ロンドンの名物２階建てバス。 ２階部分に屋根のあるのは公共のバス。青天井のものが観光バス。 　足をのばしてウィンザー城へ。ここは、エリザベス女王が週末を過ごす居城。 　毎朝１０時に正門前で、衛兵の交代行列がある。城の中に歴史を表す展示館があるが、撮影禁止になっている。　 城への入場門 城門 衛兵の交代式 女王の公室・ラウンドタワー 女王の居室 クラシックなウィンザー・ロイヤル駅 グリニッジ天文台(Royal Greenwich Observatory）は、ロンドン郊外グリニッジ地区のテムズ河畔,広大な敷地のグリニッジ・パークにある。 　１６７５年、イングランド国王チャ−ルズ２世により建設されたが、１９９０年にケンブリッジに移転したため、天文台としての機能はなくなり、現在は資料館として残っている。 　 旧天文台 1781年に天王星を発見したウィリアム・ハーシェル（1738-1822)の設計した巨大な反射望遠鏡が屋外に展示されている。 子午線の上で東半球と西半球を一跨ぎ。 世界の標準時計 天文台のある高台からテムズ川方面を望むと、Queen’s　Houseや元海軍大学（現グリニッジ大学）、海洋博物館などが見える。 　 「イギリス周遊紀行」に戻る