アブシンベル
アブシンベルへは、アスワンから飛行機で約５０分。 　アブシンベル神殿を訪れるためだけに建設されたと思える飛行場が、砂漠の真中にできており、アスワンとの間を毎日５往復程度運行されている。
		アブシンベル空港
アブシンベル神殿《世界遺産》 　紀元前12５０年頃にラムセス二世が、３０年を費やして建造した権力の象徴。 　高さ約２１ｍの巨大な４体のラムセス二世の像がそびえる大神殿と、王妃ネフェルタリのために造られた小神殿の二つの岩窟神殿がある。 　ファラオの権力が衰退するにつれて、この神殿も放置され、完全に砂の中に埋もれてしまった。 　１９世紀になって偶然発見され、その後、巨大な神殿が再び姿を現したのは２０世紀初頭である。 　１９５０年代に、アスワン・ハイ・ダム建設の計画が持ち上がり、ナセル湖に水没の危機にさらされたが、１９６０年ユネスコの呼びかけにより、世界５０カ国の技術者による大プロジェクトチームが発足し、５年の歳月をかけて、もとの場所より６５ｍ高い場所に、完全な形で移築再現された。		向こう側に大神殿、 こちら側に小神殿
４体のラムセス二世の像がそびえる大神殿正面		足元には王妃や子供の像
ホルス神の像も並ぶ
神殿の一番奥にはラムセス2世を挟んで神々の像が彫られている。年二回、春分の日と、秋分の日(或いはラムセス2世の誕生日と即位の日とも言われる）に、大神殿内に差し込む朝日が、この像を照らすように設計されている。
王夫妻の立像が並ぶ小神殿正面		ナセル湖は遥かここまで のびて来ている